北京
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中国、ドイツ、EU(欧州連合)の指導者によるテレビ会談を間近に控え、複数の国内外の専門家や学者が、「世界の重要な2大エコノミーとして、中国とEUが経済・貿易協力を強化することは、コロナ下の世界経済に自信と活力を注ぎ込む」と表明しています。
今年は中国とEUの関係樹立45周年にあたります。今回のテレビ会談について、中国商務部研究院地域経済協力研究センターの張建平主任は、「中国とEUの、意思疎通と協力強化に力を尽くし、多国間主義と自由貿易を共に守るという強いシグナルが発信されていくだろう」と述べました。
中国税関総署がこのほど発表したデータによりますと、今年の1-8月期では、EUが中国にとって2番目の貿易相手国となり、貿易総額は2兆8100億元に上っています。双方のビジネス界・学術界にとっては、今回の会談の実施は中欧投資協定交渉の年内妥結に向けた前向きなシグナルでもあります。これに対し、中国EU商会のヨルグ・ワトケ会長は、「我々は開放あるいは協力を望んでいる。現在、こうした面で期待されているのが中国・EU間の投資協定だ。我々は、双方が向こう数週間のうちに解決策を見つけ、合意に達することを望んでいる。世界経済が打撃を受ける今、明るい材料が必要である。EUと中国がこのような状況を作り出す可能性は十分にある」と述べています。
中欧投資協定交渉は2013年にスタートし、これまでの7年で30余りのラウンドを経て、少し前に大きな進展を遂げました。9月下旬にも、双方の交渉チームが新たな交渉を行う予定となっています。(Yan、謙)