北京
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9月13日午前、中老昆万(中国・ラオス、昆明・ビエンチャン)鉄道友誼トンネルは、1200人余りの労働者による1543日間の刻苦奮闘の末に無事貫通しました。これにより、中国・ラオス鉄道の国内区間トンネル工事は97.5%完了し、全線開通に向けた基礎が固まりました。
中老鉄道友誼トンネルが貫通
友誼トンネルは、中国とラオスの国境に位置し、中国とラオスを結ぶ越境トンネルで、中国・ラオス鉄道唯一の越境トンネルでもあります。全長は9.59キロで、うち中国国内は7.17キロ、ラオス国内は2.42キロとなっています。設計時速は160キロです。トンネルは、両国の伝統的な友誼を反映して「友誼トンネル」と命名されました。
友誼トンネルの国内区間は雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州の磨憨(モーハン)経済開発区に位置し、国外区間はラオス最北端の原始森林地帯にあります。塩分含有量が80%を超える箇所もあり、トンネル周囲の岩の地質は複雑なため、施工難度が高く、安全リスクが高いとのことです。
中国・ラオス鉄道は、中国が中心となって投資・建設したもので、全線で中国の技術基準が採用され中国の装備が使用されています。中国の鉄道網と直接つながる初の国際鉄道でもあり、全長は1000キロ以上です。開通後は、雲南省の昆明市からシーサンパンナ・タイ族自治州景洪市までの所要時間はわずか約3時間となり、ラオスのビエンチャンまでは夕方に出発して翌朝に到着できることになります。(雲、柳川)
中老鉄道(玉渓-磨憨区間)の略図
中老鉄道工事路線のビジョン