中国・インド外相が共同プレスリリース、双方は「5つの共通認識」を達成

　王毅国務委員兼外交部長とインドのジャイシャンカル外相は10日、モスクワで会談し、中印国境情勢の発展と中印関係について率直かつ建設的に討議を行いました。

　一、両国外相は、両国の意見の相違が紛争に発展しないようにすることを含め、両国指導者が合意した中印関係の発展に関する一連の重要な共通認識に従うべきであるということで一致しました。

　二、両国外相は、国境地域の現在の情勢は双方の利益に合致しておらず、両国の国境警備部隊は対話を維持し、できるだけ早く接触から離れ、必要な距離を保ち、現地の事態を緩和すべきだとの認識で一致しました。

　三、両国外相は、双方は既存の国境事務に関する合意と規定を厳守し、国境地域の平和と安寧を守り、事態をエスカレートさせる可能性のあるいかなる行動も避けるべきだとの認識で一致しました。

　四、双方は引き続き中印国境問題特別代表会合メカニズムを通じて意思疎通を保ち、中印国境事務協議と協調業務メカニズム協議を引き続き展開することで一致しました。

　五、両国外相は、情勢の緩和に伴い、双方は新たな相互信頼構築措置の完成を加速させ、国境地域の平和と安寧を維持し、強化すべきであるということで一致しました。（雲、浅野）