北京
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中国の王毅国務委員兼外交部長は8日、グローバル・デジタルガバナンス・セミナーで、「新たな問題と試練に対応するため、中国は『グローバルデータ・セキュリティイニシアチブ』を発起したい。各方面からの積極的な参加を歓迎する」と表明しました。
「グローバルデータ・セキュリティイニシアチブ」の主な内容は次の通りです。
第一に、データの安全性を客観的かつ理性的に扱い、グローバルサプライチェーンの開放や安全、安定の維持に尽力します。
第二に、情報技術を利用して他国の重要なインフラを破壊したり、重要なデータを盗んだりする行為に反対します。
第三に、個人情報を侵害する行為を防止、抑止する措置を講じ、情報技術を乱用して他国に対して大規模な監視を行ったり、他国国民の個人情報を不法に収集することをさせないようにします。
第四に、企業に現地の法律を尊重することを要求し、自国企業に対して海外で発生して取得したデータの自国国内での保存を強要することをさせないようにします。
第五に、他国の主権、司法管轄権及びデータに対する管理権を尊重し、企業又は個人から他国に存在するデータを直接に取得させないようにします。
第六に、法執行について司法協力等のルートを通じての国境などを越えた証拠情報の取得の必要を満たす問題を解決せねばなりません。
第七に、情報技術製品・サービスの供給企業に対して、製品・サービスにバックドアを設置することで、ユーザーのデータを不正に取得させないようにします。
第八に、情報技術企業に対して、ユーザーの製品への依存を利用して不正な利益を獲得させないようにします。(雲、鈴木)