北京
PM2.577
3/-2
2020年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が北京で開催されています。出展している多国籍企業の経営幹部や国際機関・組織の代表者は、中国と共にサービス貿易の高品質発展に向けて取り組むことに期待を示しています。
CIFTIS 2020の重要なイベントである「多国籍企業からみたサービス貿易の利便化サミットフォーラム」がこのほど、オンラインとオフラインの同時進行の形で行われました。参加者は、サービス貿易の自由化や利便化の機会と課題をめぐって踏み込んだ議論を行いました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、世界経済は今年に入って深刻な打撃を受けています。国際通貨基金(IMF)のスティーブン・バーネット駐中国首席代表は、「世界経済の現状は楽観を許さない。他と比べると、中国経済の成長ぶりはブライトスポットの一つになっている。中国は今年、主要エコノミーで唯一、プラス成長を実現するだろう」と強調しました。
世界の500大企業の一つ、ABBグループのビョルン・ローゼングレン最高経営責任者(CEO)は、「5Gネットワークやデータセンター、電気自動車などの新しいインフラの構築と人工知能(AI)技術の推進における中国の卓越した先見性は、当社の事業開発の方向性と非常に一致している。今後、中国への投資を拡大していきたい」と述べました。
世界銀行東アジア・大洋州地域担当副総裁のヴィクトリア・クワクワ氏は、「中国は、域内と世界をけん引する役割を発揮して、サービス業の自由化を推し進めている。例を挙げると、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)やその他の地域的および二国間協定が網羅するサービス部門の範囲を拡大することができる」としています。(朱、柳川)