北京
PM2.577
3/-2
世界貿易機関(WTO)のロベルト・アゼベド事務局長は8月31日に正式に辞任しました。任期終了前の辞任は、1995年のWTO発足以降で初となります。
辞任したロベルト・アゼベド氏
国際的な貿易摩擦や米国などが掲げる一国主義などの影響により、近年、貿易政策の監視や多国間の交渉、紛争解決メカニズムが効果的に運用できないなど、WTOはかつてない試練に直面しています。そうしたことも、アゼベド氏が任期を1年残して辞任した深層の原因となっています。
WTOの差し迫った課題の一つが次期事務局長選です。メキシコ、ナイジェリア、エジプト、モルドバ、韓国、ケニア、サウジアラビア、英国の8カ国から8人の候補者が名乗り出ています。誰が次期事務局長を務めるのか注目されています。WTOの一般理事会は、9月7日からの2カ月間で3回の協議を行い候補者を1人に絞り込むことを決めています。(藍、柳川)