北京
PM2.577
23/19
中国人民銀行がこのほど発表した「2020年人民元国際化報告」によりますと、市場ニーズに後押しされる中で、近年、周辺国と「一帯一路」沿線国家では人民元の使用が積極的に進展しているということです。
2019年、中国と周辺国の越境決済額は約3兆6000億元(約552兆円)で、前年同期比18.5%増加し、そのうち貨物貿易項目における人民元の越境受払金額は合計9945億元(約15兆円)となり、前年同期比15%増加しています。また、「一帯一路」沿線国家との人民元越境受払額は前年同期比32%増の2兆7300億元(約42兆円)を超えました。
人民元はすでにマレーシアのリンギット、シンガポールドル、タイバーツなど周辺9カ国および「一帯一路」沿線国家の通貨と直接取引を実現し、カンボジアのリエルなど3カ国の通貨と地域取引を実現しました。
人民元による資産は次第に周辺国や「一帯一路」沿線国家の中央銀行の分散投資と外貨準備の選択肢となっています。韓国、シンガポール、タイ、フィリピン、インドネシアなどの中央銀行はすでに人民元を外貨準備に組み入れています。(張 CK)