北京
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世界保健機関(WHO)の専門家は10日、「新型コロナウイルスは現時点で、まだ季節性の感染症といった特徴を見せておらず、防止策を緩めれば、再び感染が拡大する恐れがある」と指摘しました。
WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は10日に開かれた新型コロナウイルス感染に関する報告会で、「新型コロナウイルス感染の流行が低いレベルにあっても、突然再発する可能性がある。西ヨーロッパ諸国は、クラスターやコミュニティ内の感染に注意する必要がある。同時に、再度の全域封鎖を避けるため、自国に合った防止策を取るべきだ」との見方を示しました。そのうえで、「現時点で、このウイルスは季節性の感染症といった特徴を見せていないが、対応が緩くなれば、再び感染が拡大する可能性が示されている」と強調しました。
報告会で、テドロス事務局長は、先週「100日間市中感染ゼロ」を実現したニュージーランドと、アフリカにおいて比較的効果的な防止成果を挙げているルワンダなどの国を例として取り上げ、「今のような深刻な状況に置かれても、指導者が果断な行動をとり、民衆が防止策を受け入れれば、世界各地はまだ希望がある」と述べました。(朱、坂下)