北京
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ドイツにとって米国は北大西洋条約機構(NATO)における長期的な盟友であり、重要な貿易パートナーでもあります。しかし、トランプ米大統領は就任前から、ドイツの指導者に対する不遜な発言を何度も行っています。中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の記者は、独ミュンヘン大学の米国問題専門家、Michael Hochgeschwender教授に独占インタビューを行いました。
Hochgeschwender教授は、「トランプ大統領の就任前から米国には軍事支出が多すぎるという問題があったが、現在はNATO加盟国10カ国の総額を上回っている。このため、NATO内部の緊迫化を招いた」と指摘しました。
また、Hochgeschwender教授は、「中国、インド、ブラジルなどの新興国家が国際社会でますます重要な役割を果たすのに伴い、米国は世界を主導するポジションを失っていった。欧州はこの新たな情勢の中で、改めて自らを位置づけせねばならない」との考えを示しました。
近年、米国が各組織から相次いで離脱していることについて、Hochgeschwender教授は、「トランプ氏が誇る『米国を再び偉大に』という施政理念と矛盾するものだ。国連教育科学文化機関(ユネスコ)にしても、世界保健機関(WHO)にしても、大国としての責任感とソフトパワーを示す重要なプラットフォームなのだから」と述べました。(殷、浅野)