北京
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共同通信の報道によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている米国ではアジア系住民やアジアからの人々への差別的言動が深刻化しています。
日本人や日系米国人社会に対する事件も発生し、「トランプ大統領が新型コロナウイルスの感染拡大をめぐって中国を繰り返して批判していることがアジア系への差別を助長した」と非難されています。
在ロサンゼルス日本総領事館によりますと、日系人が集中している同郡南西部のトーランス市で13日、日本料理店に石が投げ込まれて窓ガラスが割られる被害が出ています。また14日には同店の関係者が何者かにナイフを持って追いかけられました。先月には、日本人経営の商店に「日本に帰れ!」などと書かれた脅迫文が貼られました。
アジア系移民の擁護団体「アジア太平洋政策計画協議会」によりますと、3月中旬から7月初旬までにアジア系に対する差別やハラスメントなどに関する報告は2000件を超えています。白人女性に「病気をもって中国に帰れ!」と罵声や暴言を浴びせられたり、ガラス瓶を投げつけられたりするなどの被害が相次いでいます。
トランプ大統領が新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼ぶなど、頻繁に中国を非難し、嘲笑していることが差別を助長したと批判されています。カリフォルニア州議会下院のアルバート・ムラツチ議員(民主党)は「人種差別主義者が暗闇から出て来てアジア系住民を攻撃し始めた。まるで大統領がゴーサインを出したようだ」と糾弾しています。(ジョウ、坂下)