北京
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中国国家統計局が16日に発表したデータによりますと、第2四半期の中国の国内総生産(GDP)は前年同期比3.2%増となり、前年同期比6.8%減となった今年第1四半期のマイナス成長からプラスに転じました。3.2%増は海外の機関やエコノミストの予想を上回る数字となりました。
海外メディアは、中国経済の回復は感染症の抑制に成功したことによるものと認識しています。「朝日新聞」は、中国が徹底した新型コロナウイルス感染防止措置を取ったことで、ほぼストップしていた経済を再開でき、プラス成長に転じたと報じました。また、米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、中国経済の回復は、中国政府が広範な検査と移動制限により感染症を抑制したと報じました。ドイツ通信社は16日、中国経済が再び回復したことは、同国が感染症を大きく抑制したことを反映していると伝えました。
英BBCは、一部の経済学者が2020年後半に先進国全体の所得と雇用が受ける衝撃がより顕著になると同時に、中国の経済情勢は地政学的悪化のリスクにも直面していると警告していると報じました。
しかし、ドイツの国際放送「ドイチェ・ヴェレ」は16日、「世界経済が中国の足手まといになりにくい」とし、中国には東南アジア、欧州、米国のいくつかの大市場もあり、全てが中国製品を買わないということにはならないだろうと伝えました。第3四半期には中国経済が正常な水準に回復し、成長率が5%以上に跳ね上がる可能性があると推測しています。(雲、多部)