北京
PM2.577
23/19
王毅国務委員兼外交部長は9日、中米シンクタンクメディア動画フォーラムにメッセージを送り、「米国に挑戦するまたは取って代わろうとする意思は毛頭なく、全面対抗する意思もない」という中国の立場を示しました。
王部長は中国の取り組みについて「中国が最も関心を寄せているのは国民の福祉を高めることであり、最も重んじているのは中華民族の復興を実現させること、また最も期待しているのは世界の平和と安定である」と強調しました。そのうえで、「米国とは、衝突せず、対抗せず、尊重・協力し合い、共に繁栄して、協調、協力、安定化を基盤とした関係を持ちたい。この目標への実現には、両国が同じ目標に向かって歩み寄ること、国際法や国際規則への尊重、平等な対話と協商などが求められる」との見方を示しました。
また、新型コロナウイルス防止対策については、中国が関連情報と経験を米国と共有したい考えで、治療案やワクチン研究と開発ないし経済回復などの分野において、さらなる広範囲の交流展開への期待を示しました。そのうえで、感染症の政治化、ウイルスのレッテル化といったやり方を即時に停止し、中国と共に世界的な感染拡大予防策を推し進め、大国として担うべき国際的責任を果たしていくことを米国に呼びかけました。
このほか、王毅外交部長は「中米関係は世界で非常に重要な二国間関係である」と示した上で、中国をより客観的かつ冷静的に認知し、より理性的で実務的な対中国政策を制定するよう米国に求めました。(朱 CK)