北京
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国際的な医学誌『ランセット』の編集長を25年間担当しているリチャード・ホートン氏はこのほど、新型コロナウイルスによる肺炎に関する著作を出版しました。フランスの日刊紙「リベラシオン」が15日、公式サイトでホートン氏へのインタビューをまとめ、「西側の傲慢による数万もの患者の死に責任を取るべき」というタイトルの文章を掲載しました。
著作の前書きで科学者たちを驚かせるほどの著しい貢献を強調したことについて、ホートン氏は、「中国科学界の感染症に対する反応はとても印象深かった。1月末には新型肺炎の遺伝子の組み合わせや、人から人への伝染性が高く、世界的な範囲で流行する可能性があることが分かった。これらのすべてはわずか一カ月のことだ。トランプ氏とその他の人たちが中国を誹謗したことは、真剣に考えるべきである。なぜなら、科学の角度から公衆衛生の対応問題を見れば、中国と世界保健機関(WHO)への非難は全く公正ではないからだ。これらの批判は西側政府、特にアメリカが自らの感染症に対する災難的な間違いから目を逸らさせるためだけに過ぎない」と指摘しました。
5月26日、コンゴ共和国の首都ブラザヴィルで、地元の医者らと交流し、新型肺炎治療病室の建設を指導する中国の医療チーム(新華社通信より)
ホートン氏は、また、「一部の国や研究者は中国科学界に対する西側の傲慢な態度によって、感染症への対応が遅れ、多くの患者を死なせることになった」との考えを示しました。
さらに著作の中では、「トランプ米大統領は反人類罪を犯した」、「ジョンソン英首相と内閣は、新型肺炎に対して反応が遅すぎる」とする「罪」を犯したと指摘しました。
6月10日、首相官邸を離れて議会に向かうジョンソン英首相(新華社通信より)
ホートン氏は記者の「この危機からどんな教訓をくみ取ることができるのか」という質問に対して、「チャンスはすでに逃してしまったことを懸念している。新型コロナウイルスが世界をつなげる一方、社会をさらに分裂させ、不平等へと向かわせている。新型肺炎が残した記憶を真相解明のための原動力にするべきだ。数万もの犠牲者の大多数が死を避けることができたはずだ。これは私たちの誰も否定することのできない深刻な社会的傷跡である」と答えました。(藍、星)