北京
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北京大学公衆衛生学院グローバル衛生学系の謝錚副主任教授は4日午後に死去し、享年41歳でした。謝さんはマラリアの撲滅を始め、アフリカでの公衆衛生事業の整備に貢献しました。
公衆衛生の専門家である謝さんは2004年、中国公衆衛生分野初となる海外基地の建設に参加し、2017年に北京大学公衆衛生学院のマラウイ研究教育基地の創設に寄与しました。
北京大学公衆衛生学院マラウイ研究教育基地の開所式での謝錚さん
同基地創設後、北京大学はグローバルな衛生課題や女性と乳幼児の健康、感染症、衛生政策などの分野でマラウイ医科大学や現地の医療機構と全面的に協力を展開し、教師や学生を定期的に派遣しました。謝さんは数回にわたってマラウイを訪れ、学生を連れて現地社会に入り、実地調査や研究を行ったほか、国際的な視野を持つ世界的な公衆衛生人材の育成により、現地の健康問題の解決に地道に取り組んできました。
同基地を整備する期間中、謝さんはマラウイやコモロなど西アフリカ諸国でマラリアが蔓延し、現地の医療衛生条件が大変遅れていたことにショックを受け、アフリカ諸国でのマラリア撲滅を自身の最も注力する分野に据えて活動を続けました。
現地のアフリカ人と一緒にいる謝錚さん
マラリアの撲滅に向け、謝さんはアフリカの多くの地方へ足を運び、病院や患者、医療関係者と交流したほか、マラウイにおける中国のマラリア関連プロジェクトを調査し、防止・抑制に向けた研修支援プラットフォームを構築し、グローバルな衛生課題の解決に向けた支援研修を計画・実施しました。彼女による一連の取り組みが高く評価され、2018年6月に世界保健機関(WHO)高齢部門の技術担当に任命され、世界範囲のマラリア撲滅に参加するようになりました。謝さんは世界各国の同業者から尊敬され、敬意を受けた学者としても知られています。(閣、Yan)
「マラリア撲滅に向けた中国のかかわり方」と題したディスカッションで進行役を務める謝さん