北京
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韓国では、在韓米軍が韓国に設置された生物化学兵器実験室が再び世論の注目を浴びています。複数の市民団体がこれら実験室の閉鎖を在韓米軍に要求しています。
大邱(テグ)市に本部を置く「毎日新聞」は5日付けの紙面で、大邱市と慶北(キョンブク)で時々炭疽(たんそ)病が確認されていることに触れ、同市に駐留している米軍は微生物実験室の問題を徹底調査すべきだと訴えています。
また、「統一新聞」は3月末の紙面で、「在韓米軍は龍山(ヨンサン)、釜山(プサン)、群山(クンサン)、平沢(ピョンテク)の四つの基地に炭疽菌を扱う生物化学実験室を設置し、2009年から2014年までに炭疽菌実験を15回行った」と報じました。
2015年4月、米軍はメリーランド州にあるエッジウッド生物化学センターから烏山(オサン)空軍基地にある生物化学兵器研究所に不活性化されていない炭疽菌標本を発送しました。2019年10月、韓国政府の疾病管理当局は米軍が同年1月に、3種類の細菌を在韓米軍基地に発送したことを明らかにしました。
このほか、米軍が釜山港第8埠頭基地で、人体にとって致命的となる微生物を使って生物化学実験を行なった疑いがあると大勢の市民が声を上げていました。民衆の声を受け、2019年12月、在韓米軍は釜山港第8埠頭基地にある生物化学兵器防御システムの関連施設をメディアに初公開して、生化学物質を運び入れたことを認めました。韓国の市民団体は米国にこれらの施設を速やかに撤去するよう求めました。
市民団体はまた韓国政府に対して、有毒微生物の不法な輸送や微生物試験を調査し、情報を開示すると同時に、生物化学兵器実験室の閉鎖を強く求めたということです。(ジョウ、Yan)