米大統領の「軍派遣」の姿勢を複数の州が拒否

　トランプ米大統領は1日、国内の抗議デモの鎮圧について「地元当局の行動が不十分なら、各州に軍を派遣することも辞さない」との立場を示しました。この発言が複数の州知事からの批判を浴びています。

　イリノイ州のプリツカー知事は「大統領の発言は事態をさらに悪化させるだけだ。州政府の承認がなければ、連邦政府はその州に軍を派遣することはできない」と強調しました。

ワシントン州知事の声明

　ワシントン州のインズリー知事は批判の声明を発表し、「トランプ氏の今回の発言はその無能さを改めて表した。任期中に起こった各種の混乱に対して、彼は虚勢を張る以外に何もできていない」と述べています。

　また、テキサス州のアボット知事は2日の記者会見で、「テキサス州には連邦政府からの軍の派遣は不要だ」と表明しました。（鵬、謙）