北京
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世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、現地時間20日、「第73回世界保健総会はすぐれた実績が上げられた。これまでにない団結も見られ、加盟国が新型コロナウイルス感染症に関する決議を全会一致で採決したことに感謝する」と述べました。
決議では、カギとなる行動に関する明確なロードマップが確立され、WHOと加盟国にそれぞれの責任が割り当てられました。また、WHOが安全で効果的な衛生技術への獲得を促進することにおける核心的役割が強調されたほか、世界でワクチン、診断ツールおよび治療方法への獲得を制限するすべての障害を取り除くという加盟国の約束が歓迎されたことなどが指摘されました。
18日に開催された第73回世界保健総会で、中国の指導者は、世界的な感染症の予防・抑制協力を促進するための5つの措置を発表し、すべての国が手を携えて人類の衛生と健康共同体を構築するよう呼びかけました。この呼びかけは国際社会から賞賛を得ました。
米国の政治ニュースサイト・ポリティコは「トランプ政権はWHOへの資金援助を削減したが、中国は依然としてWHOと団結して、感染症との戦いに取り組んでいる」と報じました。
現在、国際社会は、感染症との戦いにおける協力、新型コロナウイルスに対応するワクチンの供給と分配への懸念を抱えています。中国は「国内でワクチンの研究開発を経て、その使用が開始されれば、これを世界の共有物とする。発展途上国におけるワクチン接種の可能性および負担の可能性に貢献していく」と発表しました。
これについて、ポリティコは、その論評で「中国の声明は極めて意義がある。これは中国が、すべての国が新型コロナウイルスのワクチンを平等に得られるように取り組むことを示している。研究・開発および製造大国として、中国のグローバルな共同ビジョン実現への全面的な参加と促進を期待している」と評価しています。
ブルームバーグは「中国は全力を挙げてWHOをサポートすると約束した。これは、トランプ政権によるWHOへの非難およびWHOへの資金提供の停止とは全く対照的である。すべての国がワクチン問題で保護主義を取ることが懸念されているときに、中国は開発しているワクチンを『世界の共有物』にすると約束した。これは欧州連合(EU)の提案と同等のものである。すべての国が妨害されず、適時、薬物、診断方法およびその他の新型コロナウイルス感染症に対応する技術的手段を必要としている」と強調しています。
フランスのテレビ局、France24はそのウェブサイトで、「世界各国が先を争って薬品を求め、感染症を制御しようとしているところ、中国は研究開発後、実際に使用できるワクチンを『世界の共有物』にするほか、他国に医療援助を提供することを約束した。現在、中国では5つの潜在的なワクチンが臨床試験段階にあり、より多くのワクチン研究開発プロジェクトが順調に進んでいる」と報道しました。
米国の「ビジネスインサイダー」はそのウェブサイトで、「世界保健総会で、中国は中国とアフリカの病院協力メカニズム30を確立し、アフリカの疾病抑制センター本部の建設を加速させ、アフリカの疾病予防と対応能力の向上を支援すると発表した。中国の国際社会での行動は、非常に寛容である。そして、中国がグローバルなリーダーシップを発揮していることは否認できないだろう」としています。(任春生、CK)