「権力をCDCに返せ」=ランセット

2020-05-17 11:26  CRI

 世界最高レベルの医学雑誌「ランセット」は16日、米トランプ当局の新型コロナウイルス感染拡大防止対策の失敗について、「権力を米疾病予防管理センター(CDC)に返せ」と題する社説を発表しました。

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 文章は冒頭で、米国の当面の新型コロナウイルス感染者数や死亡者数、そして各州の対応策の相違や感染者数の格差を紹介しています。そのうえで、「米国内で、感染危機への対応策が一致しておらず、継続性も足りていない」と指摘しました。

 また、「CDCは米国の公衆衛生におけるリーダー役であるが、現在の感染防止において発揮すべき役割が最小化されている。そのうえ、連邦政府との関係も悪化している」と強調しました。また、「ワシントン・ポスト」の報道を引用して、「米政府の新型コロナ対応特別グループの担当者は、『CDCからのいかなる情報も信じない』と述べた」と報じています。さらに、「世界最高レベルの疾病予防センターとして、CDCがなぜ今回の深刻な公衆衛生危機において、備えがこれほど不足しているのか」と問いかけました。

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 文章では、「1946年に発足したCDCは、公衆衛生分野における中心的存在で、世界の尊敬を集めている。数多くの流行病学の専門家を養成してきたと同時に、米国や世界で新しいウイルスを発見して、正確な検査を実施してきた。世界保健機関(WHO)に協力して天然痘を根絶したCDCだが、米国内の保守的政治勢力によって予算が年々削減され、感染拡大への対応力が徐々に低下し、トランプ政権下でその力が一層弱まる状況に追い込まれている」と示されています。そのうえで、「今のCDCが必要としているのは力強い責任者で、いかなる脅迫にも影響されず、意思表明が制限されず、自由かつ十分にその職責を果たせることだ」と強調しました。

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 これに対して、西側の複数の報道機関はこの文章を引用し、「世界最高レベルの医学雑誌が、トランプ大統領の辞任を求めているとともに、CDCへの支持を表明している」と、強く表明しました。(朱 CK)

 

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