1月11日から新型コロナのワクチン研究開発に着手=トランプ大統領

2020-05-17 10:21  CRI

 現地時間15日、トランプ大統領は、「米国は1月11日から新型コロナワクチンの研究開発に着手しており、今年末、市場に出回るように期待している」との考えを示しました。この発言の中で、「1月11日」という日付が注目されています。なぜなら、もし、米国が1月11日からすでに新型コロナのワクチン研究開発に着手していたとすれば、米国で3月中旬に新型コロナ肺炎の爆発的感染が起きるより、研究開発着手時期の方が2カ月も早いからです。1月12日、中国は世界保健機関(WHO)に新型コロナウイルスの遺伝子配列情報を共有し、世界に予防するよう警鐘を鳴らしました。中国で新型コロナウイルスが発見されたばかりの時点で、米国はすでにそのワクチンの研究開発に着手していたのでしょうか?米国はその以前から、新型コロナウイルスの存在を認知していたのでしょうか?

 感染症対策が不十分で、現在、米国の感染拡大状況は非常に深刻です。しかし、トランプ大統領はその責任を中国に押し付け、「中国隠蔽論」など、根も葉もない言論を作り出しました。米国のネットユーザが指摘した通り、もし中国が情報を隠蔽したとすれば、米国の科学者はどのようにして1月11日から、ワクチンの研究開発を行うことができたのでしょうか?なぜなら、研究開発には中国が提出するウイルスに関する情報が必要であるからです。

 また、米国のフロリダ州地元新聞・パームビーチポストなど数多くのメディアの報道によりますと、フロリダでは今年1月に、新型コロナ肺炎の疑い病例が出ていたということです。これは米国政府が正式に発表した初の病例が出た時期より2カ月も前です。フロリダ州政府当局の統計では、1月と2月で171人が新型コロナ肺炎に感染していた疑いがあります。ところが、地元時間5月4日、フロリダ州政府はこうした疑い病例の情報を公式サイトから削除しました。しかし、医療衛生当局も、州政府の事務局も削除した理由についてはいまだに何にも説明していません。

 米国のビジネスインサイダー(Business Insider)は12日に文章を発表し、「米国では去年12月に新型コロナウイルスが出現していた可能性があるが、当初、中国の動きに集中しすぎて、致命的な過ちを犯した」と分析しています。(非、CK)

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