北京
PM2.577
3/-2
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日に開かれた定例記者会見で、「多くの国が制限緩和措置を段階的に実施し、経済活動の再開に取り組んでいる。この対応は複雑かつ困難に満ちているが、WHOはこれを奨励する」と明らかにしました。
テドロス事務局長は、「全世界で確認された新型コロナウイルスの感染者は合わせて400万人を超えている。世界各国が様々な封鎖措置を講じたことにより、感染の速度が効果的に緩み、多くの命が救われた。一方、この措置は社会と経済に深刻な影響を与えているため、各国は段階的に封鎖解除を実施している」と強調しました。
また、記者会見に同席したWHOの健康関連の緊急対応責任者マイケル・ライアン氏は、「新型コロナウイルスは消滅したわけではなく、絶えず存在している。たとえ新規感染者がごく少なくなっている国でも、感染拡大が再度発生する可能性がある。各国は『極度の警戒を保たなくてはならない』」と指摘しました。
これに対してテドロス事務局長は、「各国による封鎖解除が進むに連れて、新規感染者が増える恐れがある。われわれは新しい課題に立ち向かうことになるだろう」と述べた上で、中国や韓国、ドイツで取られている感染再発予防対策を評価しました。(朱 星)