北京
PM2.577
23/19
「中国通」を自ら吹聴する米国の安全保障問題大統領副補佐官であるマシュー・ポッティンジャー氏はこのほど、バージニア大学ミラーセンターで行った講演で、「五四精神」を公権力に反抗するための「ポピュリズム」と歪曲し、同主張にかこつけて中国の発展の道を攻撃した。新型コロナウイルス肺炎という感染症が爆発的に広がって以来、中国に汚名を着せようとしたり、世界保健機関(WHO)への資金拠出停止などの動きの背後にはいつも、ポッティンジャー氏の動きが見え隠れする。
中国の近代史の過程において、愛国、進歩、民主、科学を内実とする五四運動精神は、中国の若者にその奮闘を、一つの世代から次の世代へと受け継がせ、国家の発展を絶えず前進させた。「五四精神」はポッティンジャー氏が中身をすり替えて語るような、いわゆる「ポピュリズム」では決してなく、その本質は「愛国主義」だ。
新型コロナウイルス肺炎という感染症に直面した中国国民は心を一つに団結し、巨大な困難を克服し、感染症の予防と抑制で重大な成果を獲得した。このような、緊急時に人々が皆、国家のために自らが責任を分担し、特に広範な中国の若者が貢献したことは、「五四精神」が立ちどころに具体化されたことだった。
支援のために湖北省に駆け付けた4万2000人あまりの医療関係者のうち、1万2000人以上が「90後(1990年以降に生まれた若者)」だった。「95後」さらには「00後」の若者も、相当数にのぼった。
今回の感染症に直面して、中国共産党が国民の安全と健康を最優先したことは、人々の目に明らかだ。貧富も関係なく、患者が老いたる者であっても若者であっても、一分一秒を争って治療を施して命を救った。振り返って米国を見れば、すべてが大統領選のため、すべてが個人の利益のためであり、科学の声は締め出されてしまった。このことが、感染症に見舞われた米国社会が未曽有の混乱に陥った根本的な理由だ。心が痛まずにいられないのは、感染症の流行により米国社会にもともと存在していた不平等という現象が、さらに激化してしまったことだ。社会における収入の不平等は、生存権の不平等と化した。社会的弱者が置かれた状況は、さらに厳しいものになった。
冷戦思考にしがみつく一部の米国政治家は「中国に対しては何から何まで反対」という方針で、各種の圧力で中国を屈服させようとしている。その目的は、さらに大きな権力に近づき、さらに大きな個人的利益を手に入れることにほかならない。しかし米国の政治家がいかに演技に励もうとも、感染症対策の不備により罪のない多くの命が消失してしまったという事実を覆い隠すことはできない。(CRI論説員)