新型肺炎の児童予防接種への影響に懸念=WHO

2020-04-28 13:27  CRI

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は現地時間27日に開かれた記者会見で、ヨーロッパで新たに確認される新型コロナウイルス感染者数の減少に伴って、一部の国が封鎖措置を緩和させていることを受けて、「WHOは各国が新型肺炎の患者に向けて発見、隔離、検測、治療をするよう促している。新型肺炎感染症流行の終息には程遠い」と述べました。

 テドロス事務局長は、WHOが引き続きアフリカ、東ヨーロッパ、ラテンアメリカなどの地域に対して、病例増長の勢いに注目していく考えを示しました。テドロス事務局長によりますと、検測能力の不足や、確認される病例と死亡例のデータが過小評価されており、WHOは引き続きこれらの国々に医療物資を提供していくということです。また、WHOは過去一週間ですでに40余のアフリカ諸国に物資支援を提供しています。疫病が発生して以来、WHOは105カ国と地域に数百万件の個人防護用品を提供しており、127カ国と地域に実験室用品を届けているということです。

 また、今週は「世界免疫週間」に当たり、テドロス事務局長は、新型肺炎の影響を受け、直ちにに予防接種を受けられない児童に懸念を示しました。テドロス事務局長は「新型肺炎の感染に憂慮しているため、子供の予防接種に行くことをためらう親がいると思うが、予防接種率が下がれば、さらなる多くの疫病が発生し、命に関わる恐れもある」と警告しました。(雲、CK)

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