イタリア 仏の新型コロナ人工合成説に反論

2020-04-25 12:01  CRI

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 イタリアの報道機関によりますと、ノーベル生理学・医学賞を受賞したフランス人教授、リュック・モンタニエ氏の、「新型コロナウイルスが人工合成物で、武漢の実験室から流出したものだ」という説について、イタリアの生命科学連合会が声明を発表して反論したということです。

 声明では、これが誤った説で、根拠のないものであるとしたうえで、「新型コロナウイルスの遺伝子配列を分析した結果、これは自然進化したもので、実験室で組み合わせして得たものではないと示された。一部の遺伝子配列がHIVと同様であることは、偶然に起こりえる現象だ。これらの配列は多くの哺乳動物、細菌、ウイルスのたんぱく質に見られる」としています。また、モンタニエ氏の推測の根拠については、「一つがインドの研究成果だ。この研究成果は科学審査を行わないウェブサイトに掲載されたが、誤りが発覚した後、撤回された。もう一つはある雑誌に掲載された文章だが、この雑誌は、金さえ払えばなんでも発表してくれる金銭目的の雑誌である」と指摘しました。

 さらに、連合会は、「モンタニエ氏のような虚偽ニュースを防ぐため、ノーベル受賞者という理由でその言論がすべて真実だと信じてはいけない。モンタニエ氏はここ数年、虚偽科学を支持してきた」と警戒を促しました。

 イタリア生命科学連合会は非営利目的の科学組織で、16の学会、約1万人の研究者からなっています。(朱 CK)

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