北京
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現在、アフリカ大陸で報告されている新型コロナウイルスの感染者数は2万人を超えており、コモロとレソトの二つの国だけはこれまでに感染が確認されていません。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、「アフリカ各国では新型コロナウイルスの感染が確認できる検査キットが不足しているため、実際の感染者数は報告より高い可能性がある」と示しました。また、国際連合と国際通貨基金(IMF)の報告では、「疫病の感染は多くのアフリカ国家の経済に深刻なダメージをもたらしていく」としています。
国連アフリカ経済委員会がこのほど発表した報告によりますと、「今後、アフリカでは30万人超の死者が出る可能性がある。持続的な感染がアフリカ大陸で蔓延しつつあり、アフリカの経済成長率は3.2%から1.8%まで下落し、2700万人が極度の貧困に陥っていくだろう」と示しています。
IMFが15日に発表した最新の「サハラ砂漠南部のアフリカ地区経済展望報告」によりますと、今年の地域経済は1.6%減少し、経済の衰退が最も深刻な5カ国として、セーシェル(10.8%衰退)、ジンバブエ(7.4%衰退)、モーリシャス(6.8%衰退)、サントメ・プリンシペ(6%衰退)、南アフリカ共和国(5.8%衰退)を挙げています。
さらに、IMFは報告の中で、「サハラ砂漠南部の45カ国は財政政策計画の中で、公衆衛生の支出を優先的に考えて予算の大部分に当てるべきである」と提案しました。また、経済刺激計画のほか、アフリカの一部封鎖措置を実施している国家は、いつ解除するかという問題について考え始めています。(雲、星)