英国 防護服不足 中国から大量購入

　イングランド公衆衛生局は17日、医療用防護服がなくなった場合、感染を防ぐため、医師や看護師に使い捨てのレインコートを使用するよう求めています。また、感染症の治療現場で、半分の医療関係者が使い捨ての防護用品の再利用を要求されているということです。

　イギリス国家医療サービスに関するサプライヤー協会は、「感染症予防・抑制期間に、イングランド地域の病院で必要となる防護服は8万セットであるが、イギリスの医療物資緊急用貯蔵品には高品質な防護服が含まれていない。また、イギリス国内には、大規模な生産が可能なメーカーもないため、イギリスは中国から大量に購入している」と明らかにしました。

　現在、イギリス政府は航空会社と連携し、昼夜を問わず中国から医療物資を輸送しています。在中国イギリス大使館によりますと、4月2日から15日にかけて、中国から1200万セットの防護用品を輸送しました。また、16日に、イギリス航空は運休されていた北京・ロンドン便を再開し、中国から20トンの医療物資の輸送に当てました。

　また、17日に、上海を発ったイギリスヴァージン・アトランティック航空は防護マスク20万個、防護服3万セットをロンドンに運びました。さらにDHL専用航空機は防護マスク10万個を載せて、イギリス中部の空港に到着しています。（閣、CK）