北京
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米トランプ大統領による世界保健機関(WHO)への資金拠出停止宣言を受け、世界から疑問視する声が多く上がっています。各国の報道機関は、「米国は政策作りにおいて、どの程度WHOの声明と警告を参考にしたか」「WHOから同様な情報、国別の対応の違い何故生じたか」などと相次いで質問を投げかけました。
CNNは15日の論評でトランプ大統領がWHOへの資金拠出停止発表に言及し、「国民が政権の『壊滅的な行為』に向けた目線を懸命にそらそうとする行動だ。感染の拡大は、米史上最大の安全保障の失敗事例の一つだ」と指摘しました。
このほか、米CBSの記者も現地時間13日、ホワイトハウスで行われた感染状況に関する報告会で、トランプ大統領に「2月の一か月に何をしたか」と質問したものの、「お前らはフェイクニュースばかり流している」と怒鳴られてしまいました。
「WHOは対応を誤った上、感染拡大の真相を隠ぺいしていた」というトランプ大統領の非難について、オーストラリア放送協会(ABC)は17日、「すべての国がWHOからの情報に基づいて対策を講じるものだが、なぜ感染対応において、他の国のほうが米国よりもしっかりと対応できたのか」と指摘しました。
また、米誌「アトランティック」は14日公式サイトで、「ウイルスを引き起こしたのは大統領てはいないが、感染拡大を悪化させたのは大統領なのだ」と指摘したうえで、「早期警戒を怠ったトランプ大統領は脅威に気づいた時は、すでに手遅れになっている」という見方を示しました。(朱 Yan)