オープンな態度と信頼が必要＝WHO

　世界保健機関（WHO）は現地時間1日、ジュネーブで開かれた新型コロナウイルスに関する定例記者会見で、一部のメディアが根拠もなく中国のデータの不透明さを指摘したことについて、WHO健康危機管理プログラム責任者のマイク・ライアン博士は、「各国が毎日提出しているデータは、いずれも優れた科学的証拠に基づくものである。しかしながら、圧力ある状態下において、全ての情報やデータを随時共有することは難しい。現在、WHOはコロナウイルスの拡散に関する研究報告書をドイツ、シンガポール、アメリカからそれぞれ１件ずつ、中国から４件受け取っている。初期のデータ共有については、こうした国々に感謝する」と述べました。

　また、WHOのテドロス事務局長は、「コロナウイルスは新しいウイルスとして、無症状患者も含め人類にとって未知のものが多く含まれる。オープンな態度で受け入れ、信頼していくと同時に、事実性に関するチェックもしっかりと取り組んでいかなければならない」と強調しました。（閣、星）