【CRI時評】政治的な暴論は必ず排除せねばならない「ウイルス」だ

2020-04-01 21:03  CRI

 「ニューヨーク・タイムズ」はこのほど、米国の極右ポピュリストであるスティーブ・バノン氏が、中国と米国は今まさに「世論の熱い戦い」と「経済の熱い戦い」をしているとの人々を驚かせるような発言をし、さらに中国を「世界の脅威だ」と侮辱したと報じた。

 中国と米国にとって感染症と協力して戦う上での鍵となる時期に、米国の一部の良識を持たない者が改めて「政治のウイルス」を解き放った。

 バノン氏は、米国では新型コロナウイルスの感染が確認された人が、すでに全世界で最も多くなったことを知らないとでも言うのだろうか。米国国民は今まさに、塗炭の苦しみを味わっており、外部からの支援を喫緊に必要としているのではないのか。米国では多くの有識者が、米国には中国との協力がさらに必要だと呼びかけている。中国からの医療物資の購入にせよ、ウイルスに対する科学的研究を共同で展開するにせよ、感染症対策の経験を共有するにせよ、米国は中国と離れることはできない。

 最近になり、中国の上海から医療物資を搭載した飛行機が1機、ニューヨークに到着した。これからは、さらに多くの飛行機が中国から医療物資を輸送する。中国は実際の行動により、習近平国家主席とトランプ大統領という中米両国の指導者の電話会談による合意を現実のものにした。中国の行動は、米国には早期に感染症を封じ込めてほしいという素朴な初志によるものであり、中国国民の米国の民衆に対する友好の情誼にもとづくものだ。バノン氏が中国を敵とみなす冷戦思想を誇張して語るのは、米国の特殊利益集団の必要に迎合するためであり、自分自身のためにより多くの政敵資本をかすめ取ろうとするためにほかならない。米国社会の現状を鑑みるに、この種の言論は完全に常軌を逸している危険なものだ。

 バノン氏の人間性と良識を喪失した常軌を逸した言論は、感染症に対抗するための中米両国の協力を阻害するものであり、トランプ大統領が必ず排除すると言明した「干渉」に当たる。バノン氏の発言が中国と米国の摩擦と対抗を挑発することになれば、感染症に対抗するための両国の協力を傷つけるだけでなく、米国国民の生命の安全に危害を及ぼす。長期的に見れば、中米関係がさらに大きな不確実性に直面することになり、最終的には米国自身の利益を損ねる。

 米国社会はこの点を、冷静かつ理性的に認識せねばならない。(CRI論説員)

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