科学研究協力 世界共同感染症対策が急務

イギリスに向かって出発した中国の医療チーム

　世界が感染症と戦う中、26日に主要20カ国・地域（G20）の指導者による特別サミットが開かれ、各国が団結と協力を通して、感染症と戦うシグナルを発信しました。中国はこのほど、世界各国とワクチンの研究や、治療などで協力を行うと同時に、各国に医療物資を提供しています。

　日増しに深刻化する世界の感染状況を背景に、ワクチンの研究開発がカギとなっています。習近平国家主席は26日夜、G20の特別サミットで、「各国は協力して薬物、ワクチン、検査などの分野の科学研究を行い、突発的な成果を早期収めなければならない」と呼びかけました。

　ワクチンを研究する国際協力を急ぐ中、中国は各国に医療物資を支援しています。

パキスタン支援の中国医療チーム

　欧州で感染が発生以来、中国は数回にわたってイタリアなど感染状況が深刻な国々に医療チームを派遣し、物資を提供しています。

　アジアでは、イランとイラクに多くの物資を支援したほか、このほど、中国の医療チームと支援物資はパキスタン、カンボジア、ラオスなどに到着しました。

　馬雲(ジャック・マー)公益基金会とアリババ公益基金会は22日、アフリカ諸国に寄付したマスク、防護服、防護カバー、検査キットなど700万件以上をエチオピアの首都アディスアベバに運びました。これら物資は近いうちにアフリカの54カ国に運ばれるということです。（殷、CK）