【CRI時評】米国政治家は感染症対策に役立つことをすべきだ

2020-03-20 09:46  CRI

 トランプ大統領は連日にわたって、新型コロナウイルスを「中国ウイルス」という呼び名を何度も使った。米国国内と国際社会の世論は、この呼び名は明らかに人種差別主義的傾向があると批判した。米国の感染拡大の防止・抑制に関する問題がどんどん露わになるにつれ、米国の一部政治家は感染拡大の防止・抑制でまともなことをさほどしていないことに、ますます多くの人が気づいた。

 感染症流行の急激な拡大にともない、トランプ大統領は11日、「外国のウイルスに立ち向かうための、近代史上最も積極的かつ包括的な対策を講じる」と述べた。さらに16日、感染症対策の自己評価についての質問に、躊躇なく10点満点だと答えた。

 現在、全米50州とワシントンD.C(コロンビア特別区)で新型コロナウイルスによる肺炎の患者が出ている。継続的な利下げと量的緩和政策を講じたにもかかわらず、米国政府の感染症への対応措置に対する投資家の自信は明らかに不足していた。その結果、米国株は急落し、8取引日内に4回連続で「サーキットブレーカー」が発動された。一貫して株式市場の動向を主な政治的業績としているトランプ大統領にとって、米国株の連続下落は選挙での票集めに直接響くため、真に憂慮すべき出来事だ。このことはまた、「資本は生命よりも重要」という米国の感染拡大防止・抑制を主導する「無情の論理」を反映している。

 感染症への対策が不十分である事実を覆い隠し、人々の注目点を曖昧にし、世論の圧力を他にそらすために、米国は道徳の最低ラインを越え、中国に汚名を浴びせる攻撃を強めた。

 「失敗を他人のせいにする」ことと、大威張りすることは決して米国の感染症との戦いの問題解決の「処方箋」にはならない。このように、人種差別主義的言動と排外感情は、国際社会が協力して公衆衛生の危機に対応する助けにはならない。人類の共通の敵を前にして、米国の政治家は人々の健康のためになることをすべきだ。(CRI論説員)

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