【CRI時評】落ち着いて、行動し、命を救おう

　「イタリアは医療物資と機器の不足という困難に直面しており、中国が緊急の問題の解決を支援してくれることを期待している」最近、イタリアのルイジ・ディマイオ外相は中国の王毅国務委員兼外交部長との電話会談でこのように求めた。

　感染症に国境はない。中国はイタリアにマスクなどの医療物資援助を提供する他、さらに多くの緊急必要物資や機器を輸出することを表明し、中国紅十字会のボランティア専門家チーム7名が11日に関連の救援物資を携えて急遽イタリアに向かった。

　過去1ヶ月あまり、中国は苦難に満ちた努力の末に感染症の予防・抑制活動で段階的な進展を獲得し、各方面のために貴重な時間を稼いだ。中国はすでに複数の新型コロナウイルス肺炎の診療ガイドラインや予防・抑制活動ガイドラインを発表しており、それらは何ヶ国語にも翻訳されている。同時に、世界保健機関（WHO）に寄付を行い、関係国にも寄付を行い、あるいは緊急に必要な防疫物資や機器を輸出し、専門家チームを派遣した。この他にも、中国は関係国と薬物、ワクチン、検査キッドなどの面で協力している。

　一方、米国は現地時間の11日夜、13日から30日間、英国を除く「欧州から米国へのあらゆる渡航」を暫時制限することを発表するとともに、EUが「外来のウイルス」に対して十分迅速な行動を採っていないと非難した。これについて、アメリカのCNNは文章を発表し、新型コロナウイルスを排外主義的なトーンで、「外来ウイルス」と誤った呼び方をすることは、単に政府がスケープゴートを探しているだけだと指摘した。また、米国で感染状況の悪化をもたらした根本的な原因はウイルスの検知の問題で、これは政府が責任を負うべきことだと言及されていない、とも指摘している。

　感染症は人類共通の敵であり、国際社会の団結した対応が必要だ。中国の感染症との闘いの実践は、新型コロナウイルスによる肺炎がコントロール可能なものだと証明している。だが、ブルース・エイルワード世界保健機関（WHO）事務局長補が言うように、鍵となるのは「スピード」だ。

　落ち着いて、行動し、命を救おう。そうすれば、人類は迅速に感染症の方向を変えることができるだろう。（CRI論説員）