北京
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米国の連邦準備理事会(FRB)は現地時間3日、新型肺炎の流行が経済へ与える影響を緩和するため、フェデラル・ファンド金利(FF金利)の誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、1.00-1.25%にすると発表しました。これは、FRBによる緊急利下げとして、2008年の経済危機以来、最大規模のものとなっています。
これについてFRBは公式サイト上で、「新型肺炎の動向や今後の経済への影響に密に注目し、適切な政策ツールを活用することで、経済成長を支えていく用意がある」と示しました。
しかし、FRBの緊急利下げが経済成長の鈍化への憂慮の緩和につながることはなく、この日の米国の株式市場は大きく動揺しました。優良株で構成されるダウ・ジョーンズ工業株価平均の前日比はマイナス788ドルとなり、一旦は300ドルの上昇に転じたものの、その後、下げ幅は一時900ドルを超える落ち込みとなりました。投資家が米国債を買いに走ったことで、10年国債の収益が初めて1%以下となり、金の価格もやや上昇したということです。(藍、謙)