感染対応の国際協力を積極的展開＝外交部

　海外で新型コロナウイルスの感染が広がっていることについて、外交部の趙立堅報道官は2日の定例記者会見で、「新型コロナウイルスの流行は、全人類が直面している共通の試練である。中国は人類運命共同体の理念を堅持し、感染対策に関する国際協力と地域協力を積極的に行い、関係国と密接なコミュニケーションを保って経験を分かち合い、感染予防・抑制措置を連携させ、地域と世界の公衆衛生上の安全を共に守っていく」と述べました。

　また、入国者に対して行われている予防・抑制措置について、趙報道官は「中国の各地方政府は状況に合った予防・抑制措置の調整を随時行っている。我々は、外国の国民と自国民を同一視して、関連措置を差別なく実施しており、その過程においては対象者の合理的な関心事に十分に配慮し、必要な保障やサポートを提供している。中国の対策や措置は感染拡大のスピードを遅らせ、人から人への感染を阻止しており、世界保健機関（WHO）から高く評価されている」とした上で、「感染状況が深刻な国から中国に入国する人々には、中国側の感染予防・抑制措置を理解し、感染リスクを共に防ぎ、自身と他者の健康と安全を守るよう積極的に協力してほしい」と述べました。

　イランやイタリアなどで感染者と犠牲者が急増していることについて、趙報道官は「必要に応じて、予防、抑制、治療などに関するできる限りの支援を提供したい。現在、イランにはウイルス検査キットや医療設備を緊急支援しているほか、中国赤十字会の専門家チームが2月29日にテヘラン入りしている。また、イタリアとは関連分野のコミュニケーションを強化し、感染予防・抑制の経験と技術を共有する意向がある」と述べました。（鵬、謙）