北京
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アメリカの人々は、心の中で政治人物を「ラベル付け」している。国務長官として、キッシンジャー氏が外交の知恵を代表するなら、恐らく「ウソ」がポンペオ氏の政治的遺産となるだろう。
英『ガーディアン』紙に最近掲載された記事は辛口でいくらか皮肉を込めた調子で、ポンペオ氏が「おべっか使い」になってこそ、このほど開かれたミュンヘン安全保障会議で「大西洋を挟んだ同盟が死んでいるというのは著しく誇張されている。西側は勝利している。我々は集団的勝利を得ている」という不誠実な態度表明の発言をしなくなるのだと指摘した。
『ガーディアン』紙の記事はまた、アメリカとイギリスが「集団的勝利を得る」どころか、逆に表面上は親密でも両者の心が離れることになると分析している。ファーウェイの5G問題に対する態度の違いは、この「特別な盟友」間の最も新たな亀裂だ。同紙記事は、来月初めに予定されていた米英首脳会談がキャンセルになったことを明らかにした。
イギリスが現地での5G建設にファーウェイの参入を認めたことは、ファーウェイの関連技術の信頼性と安全性を証明しており、イギリスがEU脱退後も中国との協力を続けていきたいと強く望んでいることを示している。だが、アメリカはあらゆる手段を使って中国のハイテク産業の発展を妨げるだけでなく、他国の利益を奪い去ろうと企んでいる。
アメリカの関連政策の策定と実施において、ポンペオ氏は重要な役割を果たしている。この国務長官は一貫して冷戦思考あふれるスピーチを行っているが、それは外交的な成果打ち立てるためではなく、メディアの大きな注目を集めるためだ。新型コロナウイルス肺炎が流行するなか、ポンペオ氏は米『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の関連記事の人種差別的傾向を擁護しただけでなく、感染症の流行を利用して中国を叩き、同紙に対する中国の正当な対抗措置を非難した。
『ガーディアン』紙の記事から一言を借りれば、「不誠実で自分と他人を欺く者の“輪”」が存在していることから、アメリカの一部政治家は自己満足、驕り、虚栄の無限連鎖に陥っている。アメリカも進むべき方向をますます見失っている。(CRI論説員)