北京
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世界保健機関(WHO)緊急委員会は23日、中国で感染が広がっている新型コロナウイルス肺炎に関する第一回会議を終えました。
WHOのテドロス事務局長は会議の結果について、「『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)』には今のところ該当しない」と示しました。一方で、「新型コロナウイルスによる肺炎は中国と世界で勃発するリスクが高く、WHOは注意深く見守っていく。感染の拡がり状況によっては、再び緊急委員会会議を開いて対応する」と強調しました。
21名の専門家が参加した今回のWHO緊急委員会は22日と23日に行われ、PHEICの宣言に関する意見はほぼ半々に分かれました。最終的には、外国での感染者数が限定的で、中国が国内でウイルス封じ込めの措置を講じていることを考慮して、宣言を見送ったということです。
テドロス事務局長は、「中国以外の国ではまだ人から人への感染病例はないが、事態が悪化する可能性がある。ただ、旅行や貿易などについて今より広範的な制限を設ける必要はないと判断している。空港でのウイルス検出に取り組むことを全面的な管理措置の一部として講じることを提案する。各国が注意を配り、医療機関などで新型コロナウイルス肺炎の病例検出に着手すべきだ」と述べました。(怡康、星)