【CRI時評】武力行使は中東情勢の激化に油注ぐ

2020-01-03 23:15  CRI

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 米国防省は現地時間2日夜、米軍が仕掛けた襲撃で、イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官が死亡したことを発表した。これを受け、イランの最高指導者であるハメネイ氏は、「厳しく報復する」と誓いを立てた。米国とイランの関係悪化がエスカレートし、以前から複雑だった中東情勢がさらに揺れ動いていくと見られる。

 米国が今回の行動に踏み切ったのは、在イラク米大使館が襲撃を受けたことへのやり返しとイランへの威嚇だと見られる。しかし、やられたら必ずやり返すというのがイランの民族性で、イランは今後、「非対称戦」の形で報復に出る可能性がある。重要な海上エネルギー通路であるホルムズ海峡の安全にさえ影響を及ぼす恐れもある。また、ソレイマニ司令官の殺害により、イラン核問題の解決も無期限に先延ばしされるだろう。

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 中東地域で長引く動乱が示したように、武力は終わりのない恨みと報復を招くだけで、問題解決にならないばかりか、情勢の激化に油を注ぐしかならない。米国の行動により、米国とイランの対立が顕在化した衝突に向かって極めて危険な一歩を歩みだしたことを意味する。各側、とりわけ米国側が冷静と自制を保って、国連憲章の主旨と原則、国際関係の基本的準則を確実に遵守してこそ、情勢のさらなるエスカレートが初めて回避され、中東地区の平和と安定が初めて保たれる。(CRI論説員)

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