北京
PM2.577
23/19
米国の独立系ニュースサイト「グレーゾーン」は最近、反中組織や関係者が中国新疆の問題で虚偽の情報をねつ造し、世をだまし中国の名誉を棄損する手段と内幕を暴露する文章を発表した。このことは、国際社会が中国新疆の問題についての真実を知るための一つの窓を開けただけでなく、西側の反中勢力が結託し、中国に圧力をかける卑劣なやり方の真相を白日の下にさらしたことでもある。
「グレーゾーン」はまず、「チャイニーズ・ヒューマンライツ・ディフェンダーズ(中国の人権擁護者ネットワーク、CHRD)」なる団体の説明に根拠がないことを暴露した。同団体は昨年、国連人種差別撤廃委員会に提出したリポートで、「約100万人のウイグル族が新疆で『再教育』のために収容所で拘束され、約200万人が新疆の『再教育』プロジェクトに強制的に参加させられている」と主張した。このセンセーショナルな告発は多くの西側メディアにとって、中国を攻撃するための「特ダネ」となった。しかし、この情報はどのようにして得られたのだろうか。
「グレーゾーン」の調べによると、CHRDはいわゆる研究の過程で、わずか8人のウイグル人を取材しただけで、事態が100万人から200万人に及んでいると推測して結論としていた。でたらめにもほどがある。このようにわずかなサンプルから得られた結論に、どれだけ信用性があるのかと尋ねてみたい。
「グレーゾーン」はそれ以外にも、エイドリアン・ゼンツという極右のキリスト教原理主義者が、ほとんど一夜にして「無名の輩」から新疆問題の「権威者」となったことを突き止めた。ゼンツは米連邦議会に招かれて証言し、ウォール・ストリート・ジャーナルなどのメディアで文章を発表し、新疆問題でさまざまな誤った議論を広めた。ゼンツによる、いわゆる「新疆では100万人以上が拘束された」との判断は、トルコに本部を置く亡命ウイグル人の団体だけが報じたものであり、しかも同団体は分離主義者とテロリストへの支持で知られている。
西側の主要メディアが、中国中傷「一辺倒」という状況にあって、「グレーゾーン」は独立系のニュースサイトとして、客観的で公正な調査を通じて事実を明らかにし、真相を暴露した。このことは高く評価されるべきだ。
しばらく前に中国中央広播電視総台(CMG/チャイナ・メディア・グループ)傘下の中国国際テレビ局(CGTN)が、英語による新疆での反テロを紹介するドキュメンタリーを2本、配信し、中国国外の社会から広範な反響を得た。多くの外国人ネットユーザーが「真相はそうだったのか」「そろそろ、ああいった西側の国の偽善とダブルスタンダードに気づく時だな」などと、次々に書き込んだ。西側SNSでは、少数民族の人々が100人以上、新疆の職業技能教育養成センターで学んでから失踪したと騒ぎ立てられた。しかしCMGの記者が現地の新疆に赴いて調べたところ、いわゆる「失踪者名簿」に記載がある100人余りのうち、半数以上は姓名についてスペルの記入を間違えていて探し出せないケースだった。また全体の約3分の1は、犯罪容疑で取り調べを受けている最中だったり、刑が確定した者だった。その他の人はすべて正常に生活しており、教育養成センターに入れられたことすらない人も多かった。
調査や訪問取材の結果が増えるにしたがって、世界の良識ある人々は、新疆についての真っ赤なうそが、いかなる「人には言えない手段」で練り上げられたかを、ますますはっきりと知るようになってきた。新疆を中傷するデマや誤った論調にはもはや、国際社会をあざむく力はない。報道の品格を捨て去り、事実報道を無視する西側メディアは改めて面目を失い、自業自得で恥辱にまみれることになった。(CRI論説員)