北京
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第2回青海チベット高原科学調査チームが18日に北京で、最新の調査結果を発表し、災害対応のために開発した技術成果を公開しました。
2019年10月30日、色東普溝口に流れ着いた氷雪崩の砕片(写真提供:中国科学院青海チベット高原研究所)
中国西南部にある青海チベット高原は多くの河川の水源であることから、「アジアの水塔」として知られ、その変化は中国や「一帯一路」諸国にある20億人以上の生存と発展に影響を及ぼします。青海チベット高原の環境の変化とそのもたらす影響を突き止め、科学的な対策を制定するために、第2回青海チベット高原総合科学調査研究が2017年にラサで正式に発足しました。
ヤルツァンボ江色東普溝に設置された氷雪崩野外観測警戒ステーション、堰き止めが発生しやすい地点に設置された高さ10メートルのアンテナ(写真提供:中国科学院青海チベット高原研究所)
調査チームは世界78カ所の水源を評価した上で、「アジアの水塔」が世界で最も重要な水源で、かつ最も脆弱な水源であることを確認しました。こうした科学的な発見を踏まえ、調査チームは3D立体観測を行って、氷雪崩災害観測早期警戒システムを構築することで、地域の防災減災に新たな効果的な技術的サポートを提供しています。(玉華、Yan)