北京
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中国から切り離された土地を、母親と離ればなれにさせられてしまった子らにたとえた歌『七子之歌(7人の子の歌)』は、20年前に数多くの中国人の心を打ち、祖国への復帰を望むマカオの同胞たちの情熱が歌われました。

2019年9月4日、マカオ返還20周年テーマソング『蓮成一家』の発表会 (写真:主催側提供)
それから20年が経った今、マカオの若者が制作したマカオ返還テーマソング『蓮成一家』が、マカオの繁栄と調和、祖国と一つの家族に戻れた心情を、若者の視点で伝えています。

マカオ音楽産業協会会長でマカオ返還20周年テーマソング『蓮成一家』準備委員会委員長の蘇耀光氏(写真:李晋)
この歌は9月4日に発表され、マカオで熱烈な評価を受けています。この楽曲の制作をリードした、マカオ音楽産業協会会長でテーマソング準備委員会委員長の蘇耀光氏は「今年の初めごろに祖国復帰の曲を作ろうと思った時、『異なる業界の人々が参加すれば、文化の多様化を表現できる』と考えた。(この歌は)音楽が人と人を結びつけることや、マカオが返還後に祖国と一つの家族になったことを表現している」と述べました。
蘇氏はメロディーについて、「歌いやすく、覚えやすい歌になるよう意識した。マカオ市民でも大陸部の人でも、年齢を問わず一度聞いてすぐに覚えられるような歌でなければならなかった」と紹介しました。
また、歌詞については「あえて標準語を採用することで、より多くの人が歌詞の意味を理解できるようにした。ただし、サビの『一つの家族になる』という部分だけは広東語で歌い、マカオらしさも表現できた」としています。
『蓮成一家』のミュージックビデオの撮影には、マカオの歌手たちのほか、25の業界の代表500人が招かれて参加しました。映像にはマカオ返還の記録、世界文化遺産に登録された景勝地や、現代マカオの新たな景観などが登場し、若者から見たマカオ返還以降の発展や祖国への愛を物語る内容となっています。
蘇会長はまた、「広東・香港・マカオグレーターベイエリア」の政策の恩恵を最も受けているのがマカオであると示し、「グレーターベイエリアの理念を生かすことで、我々のものを外に伝えることや、外部との交流と協力が、さらにやりやすくなるだろう」との見方を示しました。(殷、謙)