北京
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2019年広州モーターショーはレクサスにとって、一里塚のような意義を持っています。世界最大の新エネルギー車市場は中国です。トヨタはレクサスとしてついに初の市販EV「UX300e」を世界で初めて公開しました。この北米に誕生した日本の高級車ブランドは電気化推進を象徴する新たなページを開きました。
市販EV（電気自動車）UX300e
2019年10月、レクサスの中国における新車販売台数は計1万6324台で、前年同期より11.2％増えました。また、1月から10月にかけて、中国におけるレクサスの販売台数は16万1000台で、前年同期より21.5％増となりました。
市販EV（電気自動車）UX300e
レクサスは2005年に中国市場に進出し、率先して4年間10万キロ無料保証とフリーメンテナンス、さらに2007年にはハイブリッド車種を対象に6年間15万キロ無料保証とフリーメンテナンスのサービスを行っています。レクサスは高級車市場におけるサービス分野のモデルとなっています。
レクサスインターナショナルのエクゼクティブ・ヴァイスプレジデントの澤良宏氏
未来の発展について、レクサスインターナショナルのエクゼクティブ・ヴァイスプレジデントの澤良宏氏は、「単なる数の増加を求めることはない」と明確にしました。販売台数の増加だけを求めれば、製品の魅力やサービス品質の低下、大きな損失を招くことになります。このため、レクサスは変わることなく製品の優位性を追求し続け、おもてなしのサービスで顧客の心を掴んでいます。最終的には販売台数と販売収入の成長を収めることが可能となります。澤良宏氏の使命はレクサスを独自の魅力を持つ高級車ブランドにするほか、顧客を感動させる、行き届いたサービスを届けることです。
「牽引」「偉大」「天下」など、高級車ブランドがよく使っている華麗なフレーズを用いることなく、レクサスにとっては利用者がいつまでも一番です。レクサスが永遠にフォーカスするのは、人間の感情における本心の訴求なのです。
「温度感のあるラグジュアリー」が人間の感情における本心を訴求する
暑い夏に来店した車両にはフロントガラスカバー、洗面所に子供用の腰掛け、休憩エリアにマッサージチュア、顧客のペットスペースなどを用意しています。レクサスの販売店には心温まる場所が多くあります。この初心があるからこそ、中国市場で利用者100万人以上の評価を受けています。レクサスはこのような成績を収めても、初心を忘れることはありません。
市販EV（電気自動車）UX300e
従来のガソリン車からハイブリッド車、さらにEV車へと、動力などがいかに変わろうとも、レクサスが追求しているのは感情と温度、人間味ある価値観です。
初のEV車の発表に伴い、レクサスは電気化の戦略を打ち出しました。2020年に初のEV車の販売、向こう3年から5年の間に初のプラグインハイブリッドEV車発表、新たなEV車専用生産ライン導入、2025年ごろにはすべての車種のEV版提供、販売台数でEV車がガソリン車を上回るとしています。電気化の道において、かねてからのハイブリッド技術はカギであり、レクサスは止まることなく進んでいきます。
レクサスの新型RX450hL
レクサスのハイブリッド技術には高効率の電機技術、バッテリーと駆動装置のコントロール技術の3つが欠かせません。電気化車両にとっても、この3つは同じく大切です。
レクサスのEV全般の製品企画に携わる渡辺剛氏
レクサスのEV全般の製品企画に携わる渡辺剛氏は、EV車種の導入に伴い、良好な乗り心地が長所のレクサスは優位性をさらに大きく生かしていくと見ています。
どんな時代でも、人々が得た感動は直接心まで伝わります。レクサスの使命は消費者がどの動力システムを選んでも、心からの本当のうれしさと感動を生むことです。
自動運転に関しても、レクサスは新しいプランを打ち出しました。2020年に高度運転支援技術「Lexus Teammate」を発表します。この技術を搭載した車は高速道路の入り口から出口までの自動運転が可能になります。この技術を発表するまでは、レクサスはいかにして交通事故と死亡事故をゼロまで減少できるのか、いかにして最大限にドライブの楽しさを確保するのかという2つのことに取り組んでいきます。
レクサスの電動化戦略の方向性を示すEVコンセプトカーLF-30
澤良宏氏によりますと、自動運転の最終的な目的はより安全なドライブです。新技術発表の前提は十分な自信を持つということです。しかも、各国の路面状況とルールを考慮しなければなりません。次のステップにおいて、レクサスはこの技術を各国の現状と照らし合わせながら、順次発表します。
科学技術の進歩につれて、人と人のコミュニティは早さを増し、ルーティン化されています。しかし、レクサスは人間の感情面のニーズを大事にしています。これを堅持しているからこそ、レクサスは中国自動車市場にあるただ一つの魅力的なブランドとなりました。
（文字：殷、星 写真提供：レクサス 撮影：解金強）
