北京
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23/19
中国社会科学評価研究院の主催による第2回中国シンクタンク建設・評価フォーラムが8日、北京で行われました。中国社会科学院、中国共産党中央党校(国家行政学院)、中国科学院など全国各種のシンクタンクの代表が出席しました。
中国社会科学院の蔡昉副院長
中国社会科学院の蔡昉副院長は開会式のあいさつで、中国の特色ある新たなシンクタンクの建設に向けて、「位置づけをさらに明確にし、その発展を的確に計画することや、国家ガバナンスのシステムと能力の近代化とを結びつけ、シンクタンクが社会主義の近代化建設に確実に融合できるよう取り組むこと、国のソフトパワーの向上でその役割を一層発揮させ、中国経済の国際競争参入に寄与していくことなどが重要だ」と強調しました。
全国哲学社会科学活動弁公室の姜培茂主任
また、シンクタンクの評価について、全国哲学社会科学活動弁公室の姜培茂主任は「活力と研究者の創造力を刺激する重要なことである。科学的で規範化した評価システムはシンクタンクの構造の健全化や研究の質の向上、競争秩序の整理だけでなく、シンクタンクの発展を把握し、それを導く上でも重要な意義がある」とした上で、「役割をより良く活かすためには、シンクタンク評価の『中国スタンダード』に関する研究を深め、『中国プラン』の作成を目指し、専門化を高めていくことが必要だ」と述べました。
「世界シンクタンク評価研究報告(2019)」
フォーラムでは「世界シンクタンク評価研究報告(2019)」が発表され、米国、英国、日本など主な国や地域のシンクタンクの現状や特徴をまとめた上、中国の参考になることを掲げています。そのうち日本について、「中国は日本のシンクタンクの発展経験や課題から啓発を得て、各種シンクタンクの効果的な役割分担や限度のある競争環境の構築、資金源の多元化とバランスの確保、政府との双方向の人材交流などを強化できるだろう」との見方を示しています。(取材:斉鵬)