北京
PM2.577
23/19

外交部と中国貧困扶助基金の共同主催による「大愛無国界(愛の心に国境はない)」をテーマとするチャリティー販売イベントが27日、中国国家スタジアムで開催されました。王毅国務委員兼外交部長や、外国の中国駐在使節ら120人が参加しました。


チャリティー販売会場には、90カ国の中国駐在機関と中国企業50社による出展ブースが設けられ、工芸品、化粧品、民族衣装、飲食物などが出品されて、大きな盛り上がりを見せています。日本からは化粧品メーカー2社が出展し、午前中の時点ですでに品薄になるほどの人気でした。

化粧品メーカー「桃谷順天館」国際事業部の和田寛部長は「今回は2回目の参加。去年よりお客さんが多く、寄付として購入してくれている方々が多いので、その役に立てればと思う。今回の募金対象である雲南省には、まだまだ物が足りておらず、不自由している方々がいる。恵まれない人々に、色々な力を注いでほしい」と述べました。

同じく化粧品メーカーである「コーセー」中国支社の宮田康弘総経理は「このイベントで一番大事なのは中国における社会貢献。お客様を通じて、1人でも多くの方に幸せになってもらいたい。中国コーセー自体が、中国の中で貢献できるようなことが一番だと思っている。貧困地域への援助で大切なのは継続することなので、今後もこのようなチャリティー活動を続けたい」と述べました。

また、在中国日本大使館の原圭一公使は「日本大使館は今回、日本の化粧品会社2社と協力してブースを出した。そのお金で貢献して、雲南省の困窮する地域の学校や医療の改善につなげることができればと思う。日本はこれまでも、雲南省をはじめとする中国の地方の貧困地域の学校、病院の支援を、大使館が直接牽引してきた。このようなチャリティーを通じて貧困地域の支援に貢献できるというのは、日本としても非常に嬉しい」と示しました。
なお、今回のチャリティーで集められた寄付金は、外交部および中国貧困扶助基金会を通じて、雲南省金平県と麻栗坡県の学校に寄付され、教育環境の向上に役立てられます。(取材・撮影:趙雲莎、張強)



