残留孤児34人が報恩訪中、「悲劇を繰り返すまじ」=北京

2019-10-23 19:36  CRI

 17日から中国を訪問中の「中国残留日本人孤児報恩訪中団」を歓迎する晩餐会が22日、北京市内のホテルで開かれました。主催は中国人民対外友好協会。34人の団員を囲んで中国外交部、在中国日本大使館、ハルビン残留孤児養父母連絡会などの関係者が集まりました。

 日本に帰国した孤児たちが大型訪問団を結成する形で中国を訪問するのは、2009年の初実施から今回で4回目となります。北京に先立って訪問した四川省には、孤児らが2008年、四川大地震の震災復興支援に寄付した1700万円で作った「中日友好泰山村小学校」(眉山市仁寿県始建鎮)があります。今回の訪問で、団員達は地元の教育支援に新たに募集した100万円を寄付しました。

 高齢化が進むにもかかわらず、恩返しの気持ちを忘れずに、中日友好事業に取り組み続けている孤児たちに対し、中日友好協会の許金平副会長は感謝の意を表しました。その上で、「皆様が中日友好を実体験した世代として、自らの体験と影響力を充分に活かし、両国人民の間で平和と友好の懸け橋をかけ、中日友好事業の発展に新たな貢献をして頂きたい」と期待を寄せました。

 訪中団の池田澄江団長(75歳)は「現在、一番若い残留孤児も74、5歳になった。私達が経験した歴史を後世に伝え、二度と戦争や孤児の悲劇を繰り返させないよう努めることが私たちに課せられた急務だ」と指摘しました。

 在中国日本大使館の堤尚広公使は中国語で挨拶し、「大変な人生を歩んできた残留孤児たちは、中国への深い思い入れから、両国との友好交流に取り組み続けている。皆さんの姿を見ると、言葉では言い表せない気持ちがこみ上げてくる。ただ“ありがとう”としか言えない」と胸中の思いを語りました。

 席上、養父母の介護と心のケアを目的に、35年前に発足した民間団体「ハルビン残留孤児養父母連絡会」の胡暁慧代表は、「残留孤児を日本に送り返した養父母の気持ちを癒すよう活動を続けてきた。子どもが傍からいなくなった養父母のつらい気持ちは、他人が慰めても解消できるものではないので、皆さんが時々中国に戻って帰省することは、何よりの恩返しになるだろう」と述べました。

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 多くの団員は席上、「養父母の恩は一生忘れない。その気持ちを胸に、これからも日中友好に尽くしていく」と語りました。

 26日に帰国する訪中団は、北京では市内視察のほか、中国伝媒大学の学生らとの交流なども予定されているということです。(文責、写真:張怡康)

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