北京
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北京は、千年の歴史を持つ文化の都であり、ここには様々な料理があります。中国北部の食生活をベースにする北京料理は、いろいろな地域や民族の料理の特徴を取り入れています。中には、上質な料理と多くの軽食があります。毎年、世界からたくさんのグルメが北京に集まり、北京の美味しい料理を楽しみます。
北京料理は、漢民族のほか、満州族などの少数民族のグルメも取り入れました。また、昔の貴族や皇室、地方の高級役人の家庭料理の要素も吸収しました。このうち、名が知られた料理も結構あります。例えば、北京ダックです。北京ダックは、明の時代や清の時代の皇室から来たものです。この料理は、アヒルの丸焼きであり、外側の皮は、麦芽シロップに塗られてから、ナツメなどの木が燃える火で焼いて、アヒルの皮が醤油の茶色になり、見た人々の食欲を誘います。百年の歴史のある北京ダックの老舗には、全聚徳という店があり、ここではいろいろなアヒルの料理が考案されています。一部の料理は、中国の国家指導者が外国の首脳や貴賓などを接待するときに催す宴席にも選ばれました。また、国内だけではなく、オーストラリアや日本などの外国にも支店をオープンしました。
羊肉のしゃぶしゃぶは、冬に北京市民がよく食べる定番料理です。羊肉が紙のように薄くスライスされ、金属の銅で作られた伝統的な火鍋に入れて、5、6秒でしゃぶしゃぶして、ゴマダレや豆腐乳などがミックスしたたれをつけて食べます。非常に美味して人気があります。その代表的な料理店は、東来順です。特に地方や外国の観光客は、冬に北京を訪れたら、大抵東来順の店に行って、羊肉のしゃぶしゃぶを食べます。
北京のグルメには、軽食もたくさんあります。代表手的なものは、驢打滾(たぎる)です。黍の粉に水を入れて揉んで、中に小豆餡を挟んで、棒のような形を作り、更に、その上に、大豆の粉を撒きます。これは、驢馬が土の中をたぎ、体に黄色い土がついているように見えるため、驢打滾という名前が付けられました。これを包丁で厚さ4センチぐらい切って、指で掴んで食べます。甘くてもちもちするため、子供からお年寄りまで大人気です。また、焦圏という独特な軽食があります。小麦粉を腕輪の形にして油で濃い茶色まで揚げ、金の腕輪みたいなものです。北京の伝統的な朝食として食べます。北京の特産にもなっています。
春に、北京市民は春餅という食べ物をよく食べます。フライパンで小麦粉の生地を薄くて平に伸ばして焼きます。その中に、肉類や野菜などを入れて、包んで食べます。春ならではの北京名物です。
北京の伝統的な軽食に、麺茶という吸い物がありますが、粟を煮込んで作られたペーストで、その上にゴマダレをかけて、口がお椀のふちについて、これを吸います。特徴としては、お椀を回して吸うということです。この食べ方をして、麺茶が一層美味しくなるといわれています。
北京料理は時代ともに進化しています。伝統が維持されながら、創作料理も次々に開発されます。世界からの観光客は、万里の長城や紫禁城などの有名な観光地を回るほか、必ず北京のグルメも楽しみます。北京で美味しい料理を探すことも観光の目玉の一つでもありますよね。
シリーズ番組、北京の魅力を探る。第5回、北京で美味しい料理を探す をお届けしました。次回は、北京のレジャーリゾート地をご紹介します。どうぞお楽しみに!