北京
PM2.577
23/19
こんにちは、日本人スタッフの森です。小ネタですが今回も鉄道がらみの話題をお届けします。北京市の中心部から少し西寄りの所に、鉄道廃線跡を利用した小さな公園が開園しました。
この日は残暑が厳しく、強い西日を浴びながらの散策になりました。この線路はかつて貨物線として都心部に達していたようですが、都市整備により廃線となり、列車を静態保存した公園に生まれ変わりました。写真のSLは、日本の機関車をモデルに製造されたもののようです。
ご覧のように鉄道をテーマにしたデザインが施されています。中国でいう「公園」は一般的に自然公園など大掛かりなものを指しますが、このところ「口袋公園」といって、手軽に散策が楽しめる小さな公園の建設が進められています。
ここには、鉄道関連だけでなく様々な施設も併設されています。
このような機材を備えた運動スペースがあり、
またジョギングコースもあります。ただし線路跡利用なのでかなり縦長な周回コースです。
そしてきれいな花が植えられました。
この近くにはわりと最近まで営業していた貨物駅がありましたが、やはりモータリゼーションの影響で正式に廃止されました。
この右側部分が元プラットフォームで、左側の白いコンクリートの下には線路が眠っています。市街地を注意深く見ると、このような鉄道遺構があちこちに隠れているのがわかります。
そしてこの近くには地下鉄が走っています。
旧名称を受け継いだ駅名です。これは地下鉄6号線で、廃線のほぼ真下を同じ方向に走っています。
こうした「口袋公園」はまだ珍しく、また完成直後ということもあって、かなりの人が同じように風景をカメラに収めていました。入場料のかからない手軽な施設が市街地に少しずつ増えています。
(森 雅継)