北京
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米国の会員制量販大手コストコ・ホールセールは27日、上海市の郊外に中国第1号店を開業した。開店初日は買い物客が殺到し、店側が安全面の配慮で急きょ入場制限をかけ、最終的には営業終了時間を前倒しにするほどの大盛況となった。予定より早く「営業終了時間を前倒しする」と決めた。
安くて品質の良い商品を扱うお店は、世界のどこでも、「それがどの国の企業であったとしても」人気を集めるのだということがよくわかる。奇しくも先日、コストコ・ホールセールが本社を置く米国の指導者が「米国企業は中国から撤退せよ」との命令を発信したことが話題になったばかり。その直後に、自国を代表する大手量販店が中国でここまでの成功を収めている現実に、件の指導者はどのような心境であろうか。
上海には今年6月にドイツの大手格安スーパー「ALDI(アルディ)」も進出している。また、日本のニトリは先月、2032年まで中国で1000店舗を展開する計画を発表した。世界の大手小売業は今、中国を目指して一斉に出店を加速させている。この事実からも、中国市場の潜在力が読み取れるだろう。
企業が望むのは、優れたビジネス環境のある場所での投資だ。中国の消費者たちのハイクオリティな商品に対するニーズと購買力は、日を追うごとに増加している。まさに、企業にとって魅力的な環境がここにある。
14億人近い消費人口を有し、うち4億人以上は中間所得層だと言われる国でのビジネス。そこで生まれ得る利益からの「撤退」を望む企業などあるわけがない。(CRI日本語部評論員)