北京
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中国の複数の専門家が27日、北京で行われたシンポジウムで、米国による対中追加関税の拡大について「米国は関税というムチを振るい、暴力的な貿易を体現している」「米国の行為は世界のサプライ・チェーンとバリューチェーンを乱し、世界経済を内側からひどく傷つけている」「米国の貿易企業にもマイナス影響をもたらす」と指摘しました。
米国側は先日、約5500億ドル相当の中国製品に対する関税率を引き上げると表明しました。これを受けて商務部は「一方的で覇権的な保護貿易主義であり、中国に極めて大きな圧力を加える行為でもある。多国間貿易体制と正常な国際貿易秩序をひどく破壊する」と批判しています。
27日のシンポジウムは中国対外経済貿易大学で開かれました。その中では、中国世界貿易機関研究会の霍建国副会長が「国際法を無視する米国の行動は、国際社会から広く批判されている」と述べたほか、中国国際貿易促進委員会知的財産権サービスセンターの譚剣センター長が「米国が引き起こした貿易戦争は世界経済にひどい内傷を負わせている」と発言するなど、米国側の貿易措置を批判し、米国を含む世界経済への影響を懸念する声が相次ぎました。(鵬、謙)