北京
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「相互協力を増進し、共に北東アジアの美しい未来を開く」をテーマとする第12回中国―北東アジア博覧会が吉林省長春市で23日に開幕しました。開幕式では、中国、日本、韓国、朝鮮、モンゴル、ロシアの6カ国からの参加者らが「『一帯一路』イニシアティブは各国の繁栄と発展にチャンスを与えている」との考えを一致させ、中でも日本や韓国は「『一帯一路』の枠組み内で第三国市場協力を開拓し、各国の経済発展を後押ししていきたい」との希望を示しました。
北東アジア6カ国の人口は世界人口の23%を占めており、国内総生産(GDP)の合計は世界全体の1/4となっています。国際貿易交渉の副代表を務める中国商務部の王受文副部長は開幕式で「北東アジアは『一帯一路』建設における重要地域である。エネルギー資源が豊富で、科学技術分野の高い研究開発能力を有し、広大な発展の余地がある地域だ」と述べた上で、「中国は引き続き開放を拡大し、ビジネス環境を改善して、地域経済の一体化発展を積極的に推し進めていく」と強調しました。
近年、中国と北東アジア5カ国との経済・貿易連携は、日を追うごとに緊密になっています。日本との間では、昨年10月に安倍晋三首相が中国を訪問した期間中に、「一帯一路」枠組み内での第三国市場協力について52件の協力覚書に調印し、実りある成果を収めてきました。今回の開幕式での席上、日本の関芳弘・経済産業副大臣は「今後も国際スタンダードに合致し、第三国にとっても利益となる『ウィン・ウィン・ウィン』のプロジェクトが形成されるように後押ししていく。現在は省エネ、環境、高齢者介護など、日中両国に共通する分野の課題を解決するため、協力に力を入れている」と述べました。(取材・写真:趙雲莎)