北京
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中国の李松・国連軍縮大使は6日、ジュネーブで開かれた国連軍縮会議で発言し、米国が「中距離核戦力(INF)全廃条約」から離脱することに断固反対する中国政府の立場を表明しました。
李大使は「米国が1987年に旧ソ連と締結した『INF全廃条約』を脱退することは、国際社会に対する約束を自ら無視する行いだ。その目的は、自国の軍事的・戦略的優位性の追求にある。こうした一国主義的な行動は世界の戦略的均衡と安定に大きな影響を及ぼし、国際関係の緊張を激化させ、大国間の戦略的相互信頼を破壊し、世界の核軍備の削減と抑制に打撃を与え、地域の平和と安全保障を脅かすことになる。米国はロシア、中国との3カ国間の核軍縮交渉を提唱したが、その狙いは国際社会の視線を逸らすことだ。中国がこうした核軍縮交渉に参加することはありえない。中国の核戦略は自衛的かつ防御的で、完全な透明性があり、いかなる国とも核軍拡競争は行わない。中国は戦略的安全保障と核軍縮をめぐるロシアと米国の対話、および両国が2010年に締結した『新戦略兵器削減条約』(新START)の延長を支持する」としました。(ジョウ、謙)