北京
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オーストラリアのメルボルンで現地時間12日、「オーストラリア・中国経済貿易博覧会」が開幕しました。保護貿易主義の台頭を前に、経済的に補完し合っているこの両国が、自由貿易の後押という共通の土台で、どのように貿易や友好関係を健全に発展させていくかが議論の焦点となります。
3日間にわたって行われるこの博覧会は、フォーラム、展覧会と交流行事からなっています。台頭しつつある保護主義に対して、オーストラリアの元貿易・競争大臣のクレイグ・エマーソン氏は「アメリカが鎖国の道を歩み続ければ、ルールに基づいて整備されたグローバル貿易体制、あるいは世界貿易機関(WTO)が深刻なダメージを受けてしまう。その上、大国は自由にルールを変えられるという悪い見本も作ってしまう」と述べています。
今回行われるフォーラムでは、中国とオーストラリアの貿易関係も注目の焦点です。中国はこのところ、オーストラリアの最大の貿易相手国になっており、また観光や教育産業などオーストラリアで以前から盛んな業種が中国に注目されています。一方、中国の消費構造が改善していることから、高齢者対策、医療、保健などオーストラリアの金融やサービス業も中国から注目されつつあり、こうした結果、両国間の貿易総額は現在2000億ドルに達しています。
今回の博覧会は、酒類、農業、不動産金融、Eコマース、観光・レジャー、教育移民、スポーツ・ヘルスケア、鉱産物資源などの分野で、両国あわせておよそ200社が出展しています。(Yan、森)